きっかけ

ちょっとのコツだけで...

いわゆる運動指導者ではない(介護職員・地域ボランティアなど)方が体操指導をする姿を拝見することが多く、どの方も手探りだけど真摯な姿勢で向き合っておられる様子がいつも好印象でした。

 

と同時に「あとちょっと、ここをこうすれば、とっても伝わるのに!!」ともどかしい気持ちも持っていました。

 

ある時、介護施設スタッフの方から「体操の仕方を教えて欲しい」というご相談をいただくことがありました。

 

日常会話の延長で、口頭で少しのコツをお伝えしただけで、体操の質が大きく変化していることを感じました。

 


参加者の体操への食いつきが全然違った

ご相談くださったスタッフの方も体操後、「今日は参加者の食いつきが全然違った!!」という感想を持たれていました。

 

少しのコツでこんなにも体操の質が良い方向に変化するのか、参加者の方々も反応がこんなにも違うのかということに、私自身も驚きを感じました。

情報が溢れているのにネタ不足に陥る


またある時は別の方から「体操のネタに困っています。毎日ネットで動画を見て探してるんです。何かネタないですか?」というような相談を受けました。

 

インターネット上にたくさんの情報があり、体操DVDなどもたくさん販売される中、「いわゆる体操ネタ」に困っている方が増えているようでした。

 

その方の体操を見せていただくと、インターネット動画で見たと思われる体操を暗記し、そのまま実践しているようで「あちゃ~」と思う体操になっていました。(笑)

 

インターネットから得た情報は素晴らしいと思うのですが、そのまま実践していては目の前の参加者に合った(好まれる)体操になるかは分かりません。

 

自分なりに咀嚼し目の前の参加者に合う体操に作り変えることが大切で、そういったことをプログラミングと呼びます。要はインターネットなどから得た体操を作り変える技です。

体操バリエーションが無限に広がる

またプログラミングのコツを掴むことを良いことがたくさんあり、多くの方のお悩みである「いわゆる体操のネタ」というものが増える傾向があります。

 

運動指導の言葉では、それをバリエーションと呼んでいます。

 

 

「ネタに困っている」とご相談いただいた方に、またしても口頭でちょっとのコツをお伝えしたところ「これは無限に広がりますね~。」と感激してくださいました。

 

ちょっと(だいぶ)言い過ぎではありますが...。笑


双方向の喜び

”体操指導する人”が負担を少なく、ちょっとでも体操指導を楽しんでもらいたい一方で、その体操を受講する方々にとっても、楽しく心地よい体操(場)であってほしいと考えています。

 

また身体を動かすことは、身体がほぐれるという効果だけでなく、前向きで晴れやかな気持ちにさせてくれるツールでもあります。

 

この講座開催が、有意義なものになりますように...。