体操指導のお困りごと解消講座をしたかったのか...?
「高齢者向け体操指導のコツ」という動画を作っていたが、なんだかしっくりとこなかった。
年度末までに50本公開すると意気込んでいて、取り組み自体は楽しかったが、「この動画を見た人にどうなってほしいか?」という問いかけをいただいた時に、余計に何かが違う気がした。
高齢者向け体操制作・指導法講座という事業は長年やりたかったことの1つで、もちろん継続したいし、必要としてくださる方にお届けをしたい。しかし、「体操指導のお困りごと解消講座」をしたいわけでもなく、思いだけが暑苦しい、なんだかしっくりこないものを抱えていた。
私は考え事をする時に、1人で山歩きをする。以前は、カフェに行ったりドライブをしたり、そんなことで考え事をしていた。今では、頭の中の前向きな整理整頓をお手伝いしてくれるのが山歩きになっている。
歩きなれた道ではあるが、四季折々で景色の見え方が違う。きれいだと思う風景を形に残そうと、スマホに手を伸ばし撮影をする。そしてまた歩き出す。
その繰り返しの中、さまざまなことに思いを巡らすことができる。
どなたに喜んでほしい講座を開催したいのか...
そんな時にふと考えたことがあった。それは私が開催する体操指導講座を受講してくれた方の喜びというよりは、その先にいる講座受講者の方が開催する体操に参加した方が喜んでくれるためにこの事業に取り組みたいのではないかということである。ややこしい文章…。笑
いわゆるエンドユーザーといわれる方のことで、ここでは地域にお住いのご高齢の方やディサービス利用者のことを想像している。
「社会の中に集いの場を増えたらいいな。」
「運動指導者が来れなくても集うたびに体操ができるといいな。」
「その体操が心地よいものだといいな。」
私が高齢者向け運動指導をしている中で漠然とこのようなことを考えていた。それを事業にしたんだという軸を思い出すことができた。
居心地の良い場づくりのための体操を
高齢者向け体操制作・指導法講座では、「体操指導の仕方を学ぶ」ということは手段で、「体操を使用した居心地の良い場づくり」のお手伝いができる講座になればいいと考えている。
- 初めて参加して方にも自然と馴染んでもらえる場にしたい
- 楽しかったーと帰宅してほしい
- 場の雰囲気を明るく活力あるものにしたい
こういう時のためにこの講座がある。習得した体操を活用し、居心地の良い場が増えて欲しい。